気を付けていても起こるもの?
工場での事故って他人の話を聞くだけで怖いなーと思ってしまいます。
自分もいつかケガをするんじゃないかと心配ですよね。
この記事を書く私は工場で9年勤めたサラリーマンです。
恥ずかしい話、今まで大小様々な程度のケガを何度かしています。
結論から言うと怪我の可能性はどんな時でもゼロではありません。
少なくとも私の周りで怪我をしたことの無い従業員はいません。
(怪我をした原因が自分ではない場合もある。)
「自分は大丈夫」なんてセリフは、嵐の日に「ちょっと外の様子みてくる」っと言うのと同じくらいフラグにしかなりません。
程度は違えど、どんな優秀な人でも工場で働いていると1回以上は怪我をしています。
- 工場に怪我は付きもの
- 気を付けていても事故は起きてしまうもの
この記事では私が実際にやってしまった事故やケガを紹介しています。
少し生々しいかもしれません。
私が工場でやらかした怪我の事例3件
紹介する3件は実際に私が経験した中で特別に痛かったものです。
ちなみに、ほぼ自分の責任とも言える内容です
あの時は若かったです。
やらかし事例1:骨折(重量物落下)
クレーンの玉掛けが甘く、重量物を落下させてしまいました。
落とした場所は左脚の親指。
当時夜勤をしていて、周りには中国人研修生しかいない状況でした。
痛みに悶えながらも何故か冷静でスマホを取り出し「骨折 応急処置」と調べると
、とりあえず冷やすと良いみたいです。
寒い日でしたが我慢してひたすら水道水を当て続けていました。
夜勤明け、寝ずに朝まで待って整形外科でレントゲンを見るとキレイに真っ二つになっていました。
幸い骨はズレてはおらず、固定して自然に繋がるのを待ちました。
意外と指の骨は折れやすいみたいです。
作業内容と事故の原因
作業内容:天井クレーンによる玉掛け
事故の原因:4点吊りするべきものを2点吊りした
作業に追われていたため、時短目的でやるべき事を省いたことで起きた事故です。
完全に自業自得ですね。
軽めの物だと2点吊りでも安定しているのですが、その時吊ったものは重いかも?という微妙な重量だでした。
「まあ、大丈夫だろう」
という考えが招い事故です。
やらかし事例2:やけど(熔湯の跳ね)
右かかとの火傷
シャバシャバに溶けた740度のアルミニウムを少しこぼしてしまい
クツの中に1滴だけ入ってしまいました。
1滴だけでも強烈なダメージ
熱いというよりは痛い
脊髄反射で飛び跳ねる痛みでした。
私が働いていたのは鋳物工場で、アルミニウム合金を扱っている会社です。
かなりの危険作業で、アルミを扱う際には嫌でも緊張感を持ちます。
緊張感を持ち真面目に作業をしていても事故は起きるようです。
「私は大丈夫」とは絶対に思わないことが大切です。
作業内容と事故の原因
作業内容:鋳込み
事故の原因:アルミの扱い方
尺ですくう時にアルミに波を立たせてしまい
はじき飛んだ1滴が運悪く靴の中に入ってしまいました。
幸い軽傷で済みました。
でも強烈に痛かったです。
やらかし事例3:坐骨神経痛(重量物持ち運び)
持てるか持てないかギリギリな重さの物を時間短縮のために自力で持ち上げ運ぼうとした時
「ポキッ!」と嫌な音がしました。
数分後、いつものように前かがみになろうとして激痛が走ります。
整形外科へ行くと、坐骨神経痛と診断されました。
これがとても厄介で、靴下すら自分で履けなくなってしまう程に生活に支障をきたすものとなりました。
まさか二十歳を過ぎて父に靴下を履かせてもらうなんて
思ってもみなかったです。
坐骨神経痛は治りません。
数年経って痛みは無くなりました。でもこれは治ったわけではなく、たまたま神経に骨が触れていないだけです。
また無理をすれば、軟骨が神経に触り痛みになります。
ちなみに筋トレを趣味にして2年目からは全く気にすることがなくなりました。
筋肉がついたことで、自前のコルセットが出来上がり腰への負担が減ったみたいです。
やはり筋肉は大事ですね。
作業内容と事故の原因
作業内容:重量物の移動
事故の原因:無理をしたこと
普段から生産に追われている会社ゆえ、若気の至りでした。
言い訳は沢山できますが、どんな時でも無理はせず安全第一であることを忘れないと誓うきっかけになりました。
事故や怪我を無くすためにやること
社内で決められたルールなどをしっかり守り、やれることは全てやった上で怪我をした場合
会社側はしっかり対応してくれるはずです。
おうちゃくしてみたり、ズルしようとして決められたルールを破って怪我をした場合
怪我をしたにもかかわらず責められてしまいます。
基本的に一般的な会社では過去に起きた事故や怪我などは、貴重な資料として保管されています。
私の会社でも自由に閲覧できるようになっているし、新人が増えてきたタイミングで定期的に研修も行います。
目を通すように指示されると思うけど、自主的に確認しておけば怪我のリスクは下げられるでしょう。
とにもかくにも安全第一で仕事をすることです。
安全第一
現場にデカデカと書いてある文字でありながら、いつも見すぎてむしろ存在感が無い文字です。
ただ、怪我をしたことで改めて気づきました。
- どれだけ急いでいても手順をはぶかない
- 危ないと思ったら製品を壊してでも我が身を守る
私の中での安全第一はこの2つです。
カラダは資本
これから先、自分や家族のために稼ぎ続けなければなりません。
カラダを壊してしまっては活動することができなくなり、稼げなくなってしまいます。
作業中は自分のカラダを最優先に考えて行動することを徹底しましょう。
「人的資本」という言葉があるように
自分のカラダも資本の1つであるということを忘れないようにしたいですね。
まとめ
- 工場に怪我は付き物
- おうちゃくをしない
- 社内のルールは守る
- 過去の怪我・事故の記録をチェック
- 安全第一
- カラダは資本
怪我をして痛い思いをするのは自分です。
もし事故が起きたとしても軽傷で済むように日頃から緊張感を持って作業をするようにしましょう。